ガヨのカカオの森から採取したカカオ豆を
バナナの葉っぱに包み1週間。
発酵させたカカオを少量送って貰いました。
12月のイベントの時期を目処に直輸入した
ガヨの森のカカオは極少量で、収穫期も
限定しているので、中々手に入りません。
こちらのカカオを直輸入し、検疫・通関し
コンチングマシンに約72時間かけて
作りました。加工をお願いしたのは
前回に引き続き、名古屋市昭和区にある
包装紙にピントゥアチェというガヨのある
アチェ州のモチーフを用いました。
イベントでは、グラシン紙と金色のアルミで
包んだものを販売しましたが
もう少し商品に工夫と可愛さをプラス
してみました。
日本に届くまで、毎回色々ありますが
今回も待てど暮らせど送られた記録がなく
以前の様に、荷物が逆戻りしてしまったの
ではないかとやきもきしていましたが、
今回はインドネシア側で検疫証明書なるもの
を発行するのに時間が掛かっていたよう
でした。
行政のお仕事は、ほとんど横の繋がりもなく
出荷する業者に頼んでも、その時の貨物の
状況が確認出来ず、ただ待つしか術がないのは
システム頼みによる弊害のひとつとも
考えられます。オートメーション化による
効率化が進む中、PCのみでは対応しきれない
部分をいかに不安にさせず、迅速に遂行する
かが、どの国も必要になって来る課題の
ひとつであるとつくづく思います。
話が逸れましたが、こちらのチョコですが
かじりますと、時折するナッツのような
風味と、このサイズでも充分にカカオの
濃厚さと若干の酸味とスパイシーさを
感じて頂けると思っています。
イベント中も普段はどこで買えるの?
と聞いて頂いた方もおみえでした。
ご期待にお応えし、今回はインドネシア
繋がりのお友達のお店に数量限定で
販売させて頂きます。
西ジャワの家庭料理
サウンスンダHIROKOさん。
名古屋市のお隣り、長久手市にある
インドネシアのジャワ島の家庭料理を堪能
出来る素敵なお店で、味は保障付きです。
丁度、HIROKOさんもインドネシア産の
フェアトレードのチョコレートを
バレンタイン向けに探していたとの事で
今回、お話を頂きました。
Ranggo cacaoの特調として
まず第一に、農園のように整備された場所
ではなく、森で育ったカカオである事です。
出来る限り、自然のままのものをお届けする
というのがYMSのモットーでもあります。
第二に、極少量のカカオ豆を農家が採取し
1週間バナナの葉に包んで発酵させたカカオ
豆を、天候次第ですが2週間〜3週間かけて
乾燥させるので、全工程に約1ヶ月を
要します。
第三に、名前のRanggoは、ガヨ人という
意味で、ガヨで育ったものをガヨ人自らの
手で作ったという地域性と生産者の誇りを
以て商品に表したものです。
今回は、天候などによる未発酵、過発酵の豆が
若干混ざっていたようなので、商品にする際
には、出来る限り取り除きました。
乾燥に時間がかかる上、雨の振りやすい環境
である事から、工程で生じるディフェクトが
生じやすいという点は、今後の課題・改善点
だと思っています。
チョコレートのプロの方の情報を得て
今後は、農園のある場所で取り入れられて
いる、木箱での発酵を検討中で、産地の
友人にも相談している最中です。
コーヒーもですが、友人との繋がりから続く
Ranggoシリーズは、産地の友人との一対一の
対話からから生まれるものです。
正にBean to Barという言葉通り、大自然で
育つ植物が収穫を待ち、工程を行う産地の
友人の手から、飛行機に乗せ、日本での
厳しい検査を経て、焙煎して皮を剥き
コンチングして、成型するというプロセスを
丁寧に行いました。
大地から紡がれた本物のチョコレートを
ぜひお試しください。